悪夢の不動産売却!ベテランが語る失敗事例

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不動産・投資

不動産売却、それは人生の一大イベントです。マイホームを売却する方も、相続した物件を手放す方も、希望に満ちてスタートするはずです。しかし、私の25年のキャリアの中で、残念ながら「失敗」という苦い経験をされたお客様を数多く見てきました。今回は、実際に私が立ち会った、後悔先に立たずの不動産売却失敗事例を3つご紹介します。


事例1:相場を無視した「売り出し価格」設定の罠

「どうせなら高く売りたい」 この気持ちは、売主様にとってごく自然なことです。しかし、この「欲」が失敗の始まりとなるケースが非常に多いのです。

ある日、築15年の戸建てを売却したいというご夫婦から相談を受けました。ご主人の転勤が決まり、急いで売却する必要がありました。周辺の類似物件の成約事例や市場動向を分析した結果、適正な価格帯は4,500万円前後と判断しました。しかし、ご夫婦は「知人が似たような家を5,500万円で売却できたらしい」と仰り、5,500万円での売り出しを強く希望されました。

私は適正価格の根拠を丁寧に説明し、売り出し価格を高く設定しすぎると、かえって売却が長引くリスクがあることをお伝えしました。しかし、ご夫婦の「強気」な姿勢は変わりません。結局、ご夫婦の希望通り5,500万円で売り出しを始めました。

最初の1ヶ月は、問い合わせこそいくつかありましたが、内見希望者はゼロ。2ヶ月目に入ると、問い合わせすらほとんどなくなりました。3ヶ月が経過した頃、ご夫婦は焦り始めました。転勤の時期は刻一刻と迫り、次の住居の契約にも影響が出始めていたのです。

このままでは埒が明かないと判断した私は、再度価格の見直しを提案しました。500万円値下げして5,000万円に。それでも、反応は鈍いまま。さらに1ヶ月後、ご夫婦はついに根負けし、当初私が提示した適正価格よりも低い4,200万円まで下げて、ようやく買い手が見つかりました。

この事例の教訓は、**「相場からかけ離れた高値設定は、最初のチャンスを逃し、最終的な売却価格を下げる」**ということです。不動産は、売り出しから最初の数週間が最も注目されます。そのタイミングで「この物件は高いな」という印象を与えてしまうと、その後いくら値下げしても、最初の印象を払拭するのは難しくなります。

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事例2:契約直前の「隠れた瑕疵」発覚

「正直に言わなくてもバレないだろう」。この安易な考えが、思わぬ大きなトラブルにつながることもあります。

ある築30年のマンションの売却を担当したときのことです。売主様は「リフォームもしているし、特に問題はない」と仰っていました。内覧も順調に進み、一人の買主様から購入の意思表示をいただきました。契約日も決まり、すべてが順調に進んでいるように見えました。

しかし、契約を交わす前日、買主様が再度物件を確認したいと申し出られました。売主様は快く応じ、私も立ち会いました。買主様は念入りに室内をチェックされ、特に大きな問題は見つかりませんでした。しかし、ベランダの端にある室外機の下をふと覗き込んだ買主様が、険しい表情で私を呼びました。

そこには、明らかに長期間にわたる雨漏りによるシミと、コンクリートの劣化が見られました。売主様に確認すると、「数年前に雨漏りしたことがあって、業者に直してもらったから大丈夫だと思って…」と歯切れの悪い回答。買主様は「直したと言っても、根本的な原因が解決されていない可能性がある」と不信感を募らせ、結局契約は白紙に戻されてしまいました。

この事例で売主様が犯した失敗は、**「告知義務違反」**です。不動産売却においては、雨漏りやシロアリ被害、建物の傾きなど、物件の「隠れた瑕疵(かし)」について、売主は買主に対して正直に告知する義務があります。たとえ修理済みであっても、過去に問題があった事実は伝えるべきです。

もし、契約前にこの事実を正直に伝えていれば、買主様は納得した上で購入を検討するか、あるいは修理費用を売買価格から差し引くなどの交渉ができたかもしれません。しかし、隠したことで信用を失い、せっかくの売却チャンスを台無しにしてしまったのです。

事例3:仲介業者選びの「一括査定」に潜む落とし穴

「とにかく一番高く査定してくれたところに頼む」。一括査定サイトが普及した現代では、このような考え方も珍しくありません。しかし、これもまた失敗の温床となり得ます。

あるお客様は、複数の不動産会社に一括査定を依頼しました。その結果、A社からは3,000万円、B社からは3,200万円、そしてC社からは3,500万円という査定額が提示されました。お客様は迷わずC社に仲介を依頼しました。

C社の担当者は、「他社より高く売れる自信があります!」と力強く語り、お客様は安心しきっていました。しかし、売り出しを開始して3ヶ月が経っても、内見希望者はほとんど現れません。お客様は不安になり、C社の担当者に連絡を取りましたが、「今、買い手を探しているところです」という曖昧な返答ばかり。

しびれを切らしたお客様が私に相談に来られました。詳しく話を聞くと、C社が提示した3,500万円という査定額は、周辺の相場や類似物件の成約事例を明らかに無視した、根拠のない「釣り」の査定額でした。高い査定額を提示して、とにかく媒介契約を獲得し、その後「なかなか売れないので値下げしましょう」と持ちかける、悪質な業者の常套手段だったのです。

この事例からわかるように、**「査定額だけで仲介業者を選ぶのは危険」**です。重要なのは、その査定額がどのような根拠に基づいているか、担当者がどれだけ誠実で、売却活動に熱意を持って取り組んでくれるか、です。

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まとめ:成功する不動産売却の秘訣

ご紹介した3つの失敗事例は、いずれも特別なケースではありません。誰もが陥る可能性のある落とし穴です。

不動産売却を成功させるためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

  1. 適正価格の設定: 不動産会社の査定額を鵜呑みにせず、複数の会社に査定を依頼し、その根拠をしっかり確認しましょう。そして、担当者と話し合い、市場の相場を理解した上で、適正な売り出し価格を設定することが、早期売却への第一歩です。
  2. 正確な情報開示: 隠し事は厳禁です。物件の「良い点」も「悪い点」も、正直に不動産会社に伝えましょう。それが、後々のトラブルを防ぎ、スムーズな取引につながります。
  3. 信頼できるパートナー選び: 査定額の高さだけでなく、担当者の知識、経験、そして人間性を見極めることが何よりも大切です。売却活動の方針や連絡頻度など、納得がいくまで話し合い、信頼できる「パートナー」を見つけましょう。

不動産売却は、専門知識が求められる複雑な取引です。後悔のない売却を実現するためには、プロである私たち不動産仲介業者を、賢く、そして信頼して活用していただきたいと心から願っています。

ここまで読んでいただきありがとうございました

以上、コロコロでした!

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三井のリハウス

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