「家づくりは一生に一度」のはずが、後悔する人が多い理由
家づくりの現場に２５年近く携わってきましたが、「もう一度建てられるならこうしたい」と言う人が驚くほど多いのが現実です。
理由は単純です。
多くの人が、“家づくりの正しい順番”を知らないまま走り出してしまうから。
間取りやデザインを先に考える人は多いですが、実は家づくりの成功・失敗を分けるのは「最初の3ステップ」です。
- どんな暮らしをしたいかを“言語化”する
- 家族の将来を10年先まで想像する
- 予算と優先順位を明確にする
これを抜きにプランを始めると、どんなに優秀な設計士でも“本当に満足できる家”はつくれません。
ＰＲ 無料で間取りプランを作成してくれるサイトを見てみる■よくある失敗①：「間取りの魔法」に惑わされる
家づくりの打ち合わせで最も盛り上がるのが「間取り」です。
でもここに大きな落とし穴があります。
たとえば最近人気の“広いリビング＋アイランドキッチン”。
確かに写真映えしますが、
・動線が長くて家事がしづらい
・音が響いてリビングでテレビが聞こえない
・冷暖房効率が悪い
など、実際に住むと“見えない不便さ”が浮き彫りになります。
家は「雑誌」ではなく「生活の器」。
どんなにおしゃれでも、暮らしに合わなければ意味がありません。
成功する人は「間取り」ではなく「暮らし方」から逆算します。
例えば、
- 朝の準備動線（洗面〜クローゼット〜玄関）
- 買い物後の動線（玄関〜パントリー〜キッチン）
こうした“生活導線”を最初に設計士と共有しておくことが、快適な家づくりの第一歩です。
■よくある失敗②：予算オーバーの落とし穴
「せっかくなら」と少しずつ希望を足していくうちに、気づけば数百万円単位で予算オーバー…。
これはほとんどの施主さんが通る“魔のトンネル”です。
私がいつもお伝えするのは、
「家づくりの本当のコストは、建てた後に見えてくる」ということ。
例えば、
- 光熱費が高い家は、10年後に数十万円の差になる
- メンテナンス費を考えない外壁材は、20年後に高額出費
- 無理なローンで旅行も外食も我慢する生活になる
一見「安く建てた」と思っても、長期的に見ると“高い買い物”になってしまうことがあります。
逆に、断熱性能やメンテナンス性にお金をかけた家は、暮らしの満足度が長続きします。
■よくある失敗③：「業者任せ」で思い通りにならない家
「設計士に任せれば大丈夫」——。
もちろん、プロの提案力は大切です。
しかし、家づくりは“共同作業”です。
成功している施主さんほど、「自分の意見を伝える力」を持っています。
「なんとなく良さそう」ではなく、
「この窓は朝日を入れたい」「ここは子どもが勉強できるスペースにしたい」といった“根拠ある希望”を話すことで、設計士もより良い提案ができます。
一方で、なんでも「おまかせ」で進めると、図面が完成してから「こんなはずじゃなかった」と感じるケースが多いです。
大切なのは、任せる前に一緒に考える姿勢。
■ベテラン設計士が伝えたい「後悔しないための3原則」
ここまで多くの家づくりを見てきた中で、成功する人には3つの共通点があります。
① 目的を“空間”で表現している
「家族が集まる」「趣味を楽しむ」「静かに働ける」——
それぞれの“目的”を空間にどう落とし込むかを一緒に考える人は、満足度が高いです。
家の設計図は“人生設計図”の一部。目的を言語化すると、ブレない家づくりができます。
② デザインより「使い勝手」を重視している
見た目の良さに目を奪われがちですが、実際の快適さは“地味な部分”で決まります。
たとえば、
- 玄関収納の位置と広さ
- コンセントの数と高さ
- 室内干しのスペース
こうした細部への配慮が、10年後の「この家でよかった」につながります。
③ “数字で判断”している
断熱性能、耐震等級、気密性など、家づくりには多くの専門用語が出てきます。
ここを「よくわからない」で終わらせないこと。
性能は感覚ではなく“数字”で比べることができる時代です。
見積書を見てわからない部分は、遠慮せず設計士に質問しましょう。
「理解してから決める」ことが、後悔のない選択につながります。
■ベテラン設計士の“リアル失敗談”
最後に、私自身の失敗談をひとつ。
若い頃、あるお客様の要望で「吹き抜けを大きく取りたい」という設計をしました。
完成時の見た目は素晴らしかったのですが、冬になると1階が寒く、光熱費も高騰。
その後、吹き抜けに“熱を逃がさない設計”を取り入れるようになりました。
つまり、設計も経験で成長するのです。
だからこそ、施主の皆さんには「理想」だけでなく「実際の暮らし」を見据えて、設計士と一緒に“現実に強い家”をつくってほしいと思います。
■まとめ：家づくりは「モノづくり」ではなく「人生づくり」
家は、ただの建物ではなく「家族の時間を包む場所」です。
だからこそ、少し時間をかけてでも、
暮らしのイメージを言葉にする
家族で“理想の一日”を話し合う
信頼できる設計士と深く対話する
この3つを大切にしてください。
そしてもし、今「どんな家にしたらいいかわからない」と迷っているなら、
ぜひ一度、家づくりの実例や設計士のコラムをチェックしてみてください。
本当に役立つ情報は、広告よりも“現場で生まれたリアルな声”の中にあります。
ＰＲ 無料で間取りプランを作成してくれるサイトを見てみる■次の一歩
あなたの家づくりは、まだ白紙です。
だからこそ、自由に、そして慎重に。
家は「完成して終わり」ではなく、「暮らしが始まってからが本番」です。
あなたが10年後も「この家でよかった」と笑えるように、
今日から少しずつ、“本当に役立つ家づくりの知識”を学んでいきましょう。
まずは無料で間取り作成してくれるサイトををチェックしてみてください。
あなたの理想の暮らしのヒントが、きっと見つかります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
以上、コロコロでした！
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