「そろそろマイホームを買おうか」
そう思った瞬間から、夫婦の意見が食い違い始める──。
不動産業界に25年いると、そんな場面を本当にたくさん見てきました。
どちらかが「ここがいい!」と気に入っても、もう一方は「でも通勤が…」「でもローンが…」とブレーキをかける。
家探しは“夢”と“現実”のバランスを取る作業でもあり、夫婦にとって大きな試練のひとつです。
しかし、逆に言えば「もめるポイント」を最初から知っておくことで、スムーズに理想の家を見つけることができるのです。
PRタウンライフ 無料の物件探しもめるポイント① 立地と通勤・通学のバランス
家探しで最初に意見が分かれるのが「立地」です。
夫は「職場に近い方がいい」と言い、妻は「子どもの学区や買い物の便利さを優先したい」と考える。
このズレが、実は夫婦間トラブルの火種になります。
男性は通勤時間を「毎日のストレス」として捉えがち。
一方で女性は「日常の暮らしやすさ」を重視します。
どちらが正しいというわけではありませんが、どちらかに偏ると後悔することも。
私がアドバイスしているのは、「通勤30分以内」「生活施設が徒歩10分以内」など、数値で妥協点を決めること。
感情論ではなく、基準を共有することで冷静に話し合えるようになります。
もめるポイント② 間取りと生活動線の考え方
次に多いのが「間取り」での意見の食い違い。
夫は「リビングを広くしたい」「書斎が欲しい」と夢を語り、妻は「収納が足りない」「家事動線が悪い」と現実的な視点を持っています。
特に最近は共働き夫婦が多いため、家事のしやすさ=暮らしの満足度に直結します。
キッチンと洗面所の距離、洗濯動線、子どもの様子を見渡せる間取りかどうか――。
こうした細部を見落とすと、入居後に「使いにくい」「こんなはずじゃなかった」と不満が残るのです。
おすすめは、内見の際に“生活の一日を想像する”こと。
朝起きて、支度をして、帰宅して、食事をして、洗濯して寝るまでをイメージする。
夫婦それぞれが“動線シミュレーション”をしておくと、後悔の少ない家選びができます。
もめるポイント③ 予算とローンの考え方
最も深刻になりやすいのが「お金」の話。
「これくらいなら払えるでしょ」「いや、教育費や老後のことも考えないと」──。
収入や将来設計への考え方が違うと、簡単には折り合いがつきません。
ここで大切なのは、「月々いくら払えるか」ではなく、“安心して払える金額”を夫婦で共有することです。
金融機関のシミュレーションや、不動産会社のFP相談を活用しながら、将来の支出も含めて考えましょう。
また、頭金や家具費用、引っ越し費用など、想定外の出費も多いもの。
「物件価格+諸費用=総予算」として考えることで、余裕をもった資金計画が立てられます。
もめるポイント④ 実家との距離と付き合い方
意外と多いのが「実家との距離」でもめるケース。
夫側の実家に近いと妻が不満を持ち、逆もまた然り。
一方が「近い方が安心」と思っても、もう一方にとっては「気を使う距離」になることもあります。
この問題に正解はありませんが、“お互いが心地よく暮らせる距離”を探すことが何より大切です。
両家とのバランスをとるために、あえて「中間地点」を選ぶ夫婦も増えています。
もめるのは当たり前。でも最後は「同じゴール」を見よう
私がこれまで担当してきたお客様の多くも、最初は意見が食い違っていました。
でも、最終的に納得のいく家を見つけた方々に共通しているのは、「お互いの理想を尊重しながら、一緒にゴールを見ていた」ことです。
夫婦の家探しは、相手を理解する“人生のリハーサル”のようなものかもしれません。
どちらかが我慢して決めても、心から満足できる家にはなりません。
時間をかけて話し合い、譲り合いながら選んだ家こそが、心から「我が家」と呼べる場所になるのです。
まとめ:もめる経験こそ、理想の家を見つける近道
家探しで意見がぶつかるのは自然なこと。
むしろ、もめながら本音を出し合うことで、家族の“本当に大切なこと”が見えてきます。
・通勤も家事も両立できる場所
・お互いがリラックスできる間取り
・安心して払える予算
――そのすべてが、夫婦で話し合うことで形になります。
「どうせもめるなら、後悔しないように」
経験豊富な営業マンとして、私はそう思っています。
そして、そんな話し合いを重ねたご夫婦ほど、最後に笑顔で「この家にしてよかった」と言われるのです。
次の一歩を踏み出そう
もし今、「そろそろ家を探したいけど、夫婦で意見が合わなくて…」と思っているなら、
まずは気軽に物件を見に行くところから始めてみましょう。
実際に見て、感じて、話し合うことで、二人の理想が少しずつ形になっていきます。
あなたの“幸せな住まい探し”、きっとそこから始まります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
以上、コロコロでした!
PR


コメント