宅建士試験
こんにちは！宅建士として不動産業界で20年、数えきれないほどの不動産取引に立ち会い、毎年多くの後輩や受験生を見てきたベテラン営業マンです。今年もいよいよ宅建士試験の直前期がやってきましたね。
この時期は、誰もが「焦り」「不安」「モチベーションの維持」という大きな壁に直面します。でも、安心してください。今からでも合格への道は開けます。私がこれからお伝えするのは、「インプット」偏重の勉強から脱却し、「得点力」を最大化するための、超実践的なラストスパート戦略です。
試験は「知識の量」を競うものではありません。**「本番で点を取る技術」**を競うゲームです。この直前期の過ごし方で、結果は大きく変わります。さあ、一緒に合格を掴み取りましょう！
PR 宅建士の資格講座を見てみる【極意その一】「知識の穴」を埋めるな！「得点の穴」を埋めろ！
直前期の最大の誤解は、「テキストを読み直して、わからないところをすべて潰そうとする」ことです。これは時間と労力のムダです。テキストの隅々まで覚えても、本番で出なければ意味がありません。
合格に必要なのは**「合格点を取るための知識」**だけ。そのためには、過去問を中心としたアウトプットが何よりも重要です。
1. 過去問は「羅針盤」であり「薬」である
過去問は、最低でも過去7年分、できれば10年分を確保し、集中的に取り組みましょう。
- 「全問正解」を目指すな、「全肢理解」を目指せ！
- 正解の選択肢だけでなく、他の3つの選択肢がなぜ間違っているのか、どこが正しい表現なら正解になるのかまで説明できるようにする。これが「全肢理解」です。この作業こそが、出題者の意図を見抜き、ひっかけに引っかからない強靭な思考回路を養います。
- 間違えた問題は「蛍光ペン」で色分けせよ！
- 1周目で間違えた問題は「黄色」、2周目でも間違えた問題は「赤色」など、色で重要度を分類します。試験直前は「赤色」の問題だけを集中して見直す。これで効率が格段に上がります。
- 「出題頻度が高い論点」を把握し、優先順位を付ける
- 過去問を解くと、何度も同じようなテーマが出ていることに気づきます。「借地借家法」の定期借家契約や「税」の譲渡所得など、頻出論点は絶対に落とさないように、関連知識もセットで叩き込みましょう。
2. 「鬼門」とされる分野へのアプローチ
宅建士試験には、毎年多くの受験生が苦戦する**「鬼門」**があります。
- 民法（権利関係）：深追い厳禁！
- 民法は範囲が膨大です。直前期に民法の難しい判例や細かな規定をマスターしようとすると、他の分野に手が回りません。**過去問で頻出のテーマ（時効、代理、債務不履行、解除など）**に絞り、その周辺知識を固める。満点は無理と割り切り、取れる問題を確実に取って失点を抑える戦略が賢明です。
- 宅建業法：得点源とせよ！
- 毎年出題パターンが比較的安定しており、合格者と不合格者を分ける重要な分野です。「35条書面」「37条書面」「供託金（保証協会）」など、基本となる数字や規定は、一言一句間違えないレベルで暗記する。この分野で8割〜9割の得点を目指しましょう。
【極意その二】「時間管理」を制する者は合格を制す
知識が完璧でも、時間配分を誤れば不合格になります。宅建士試験は50問を2時間（120分）で解くため、1問あたり2分24秒しかかけられません。
1. 試験の「解く順番」を確立する
本番で迷わないように、**自分にとって最も効率的な「解く順番」**を今すぐ確立し、模試や過去問で試してください。ベテランの私がオススメするのは以下の順です。
- 宅建業法（問26〜45）：最も得意で安定した分野から解き始め、波に乗る。（約30分）
- 法令上の制限・税・その他（問15〜25、問46〜50）：暗記で解ける問題が多いので、短時間で得点を積み重ねる。（約30分）
- 民法（権利関係）（問1〜14）：最後に回し、時間をかけてじっくりと取り組む。（残り時間）
2. 厳格な「時間計測」トレーニング
過去問を解く際は、必ず本番と同じ時間（2時間）を計ってください。特に直前期は、マークシートの塗りつぶし時間も考慮し、「1時間50分」で解き終わることを目標に練習しましょう。
- 「迷ったらチェック」ルールを徹底
- 読んで30秒経っても答えが出ない問題は、潔く問題番号に「✓」を付けてスキップ。すべての問題を一通り解き終えた後、残りの時間でチェック問題に戻る。これが、すべての問題を時間内に見るための鉄則です。
【極意その三】「本番力」を高めるメンタル＆フィジカル調整
試験直前のメンタルと体調のコントロールこそが、最後の重要なピースです。
1. 「知識の整理」と「自信の定着」のための最終兵器
試験当日、会場に持っていくものは何ですか？分厚いテキストや大量の過去問ではありません。
- 「直前チェックノート」を作成せよ！
- A4の紙3枚以内に、「絶対に忘れてはいけない数字（35条の書面交付時期、事務所の設置要件など）」「よく間違える判例」「民法の基本原則」など、自分が失点しやすいポイントだけを凝縮したオリジナルの虎の巻を作成する。
- これを試験会場で最後の最後まで見直すことで、知識の整理と自信の定着が図れます。
2. 試験前夜と当日の過ごし方
- 前日は徹夜厳禁！
- 脳は寝ている間に知識を整理します。試験前日に無理な詰め込み勉強をしても、疲労で本番の思考力が落ちるだけ。いつもより1時間早く寝るくらいの気持ちで、脳と体を休ませてください。
- 朝食は必ず摂り、時間に余裕を持つ
- 脳のエネルギー源はブドウ糖です。適度な朝食を摂り、試験会場には1時間前には到着できるように逆算して家を出る。ギリギリの到着は、焦りと不安を生み、実力発揮の妨げになります。
最後に：自分を信じ、堂々と挑め！
宅建士試験は、誰もが通る道です。そして、合格した人は皆、今のあなたと同じように不安と戦い、この直前期を乗り越えてきました。
**過去問を解き、間違え、復習する。**このシンプルなサイクルを最後まで続けることが、最も強力な合格への特効薬です。
あなたがこれまで費やしてきた時間、努力は決して裏切りません。あとは、自信を持って、落ち着いて、一つ一つの問題に誠実に向き合うだけです。
宅建士の資格は、あなたの未来の可能性を広げ、不動産業界でプロとして生きていくための「入場券」です。ぜひ、その切符をこの手で掴み取ってください。
心から応援しています！試験会場で実力を出し切ってきてください！
以上、コロコロでした！
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