「自宅を売りたい」そう考えた時、多くの人が最初に直面するのが「どの不動産会社に頼めばいいのか?」という悩みでしょう。人生で最も高価な資産の一つである自宅。その売却を任せる会社選びは、売却価格、スピード、そして何より安心感に直結します。
私はこれまで、成功した売却の裏側も、失敗してしまった売却の辛い現実も見てきました。その経験から言えるのは、良い不動産会社を選ぶことが、自宅売却の成否を分ける最大の鍵だということです。
このブログでは、私がこれまでの経験で培った「失敗しない不動産会社の選び方」を、具体的な5つのポイントに絞ってご紹介します。25年の知見を凝縮してお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
PR あなたのあなたの不動産いくらで売れる?1. 会社の「規模」ではなく「担当者」を見極める
「大手不動産会社なら安心だろう」そう考える方は少なくありません。確かに、大手はブランド力があり、広告力も豊富です。しかし、会社の規模だけで判断するのは危険です。
なぜなら、売却活動の大部分は、担当者との二人三脚で進むからです。どんなに大きな会社でも、担当者の知識や経験、そして熱意がなければ、良い結果は生まれません。
【チェックポイント】
- 知識と経験:
- 査定の根拠を明確に説明してくれるか?(周辺相場、築年数、物件の強み・弱みなど)
- 売却に関する税金や法律知識に詳しいか?
- あなたの物件がある地域の売買実績が豊富か?
- コミュニケーション能力:
- あなたの話を丁寧に聞いてくれるか?
- 専門用語を避け、分かりやすい言葉で説明してくれるか?
- 質問に対して迅速かつ的確に答えてくれるか?
- 熱意と誠実さ:
- 「必ず売ります」という熱意を感じられるか?
- 良い点だけでなく、物件の「弱点」も正直に伝えてくれるか?
- 無理な値下げを強要しないか?
まずは複数の会社に査定を依頼し、担当者と実際に話をしてみてください。その中で、「この人なら信頼できる」と思える担当者を見つけることが、成功への第一歩です。
2. 「査定価格」の根拠をしっかり確認する
複数の会社に査定を依頼すると、それぞれ異なる価格が提示されます。この時、最も高い査定額を出した会社に飛びついてしまうのは要注意です。
高い査定額には、担当者の「売却依頼を獲得したい」という意図が隠されている可能性があります。しかし、相場からかけ離れた価格では、いつまで経っても買い手は見つかりません。結果的に何度も価格を下げざるを得ず、最終的な売却価格が、当初の適正価格を下回ってしまうことも珍しくありません。
【チェックポイント】
- 査定価格の算出根拠:
- 近隣の成約事例を具体的に提示してくれるか?
- あなたの物件のどんな点を評価して、この価格になったのか?
- 競合物件(売り出し中の類似物件)を考慮した価格設定になっているか?
- 価格交渉の余地:
- 「この価格はあくまでスタートラインです。交渉は柔軟に行います」など、柔軟な姿勢を見せてくれるか?
- 根拠なく「とりあえず高く出しておきましょう」という安易な提案をしていないか?
大切なのは、提示された価格の「妥当性」です。複数の会社から査定書を受け取り、それぞれの価格と根拠を比較検討しましょう。
3. 「媒介契約」の種類と内容を理解する
不動産会社との契約には「媒介契約」というものがあります。この媒介契約には「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」「一般媒介契約」の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。
- 一般媒介契約: 複数の不動産会社と同時に契約できる。自分で買い手を見つけても良い。
- 専任媒介契約: 1社としか契約できない。自分で買い手を見つけても良い。不動産会社は1週間に1回以上、活動状況を報告する義務がある。
- 専属専任媒介契約: 1社としか契約できない。自分で見つけた買い手とは契約できない。不動産会社は1週間に1回以上、活動状況を報告する義務がある。
一般的に、不動産会社は専任媒介契約や専属専任媒介契約を勧めてきます。なぜなら、1社に絞ってもらうことで、広告活動に費用をかけやすくなり、熱心な売却活動が期待できるからです。
しかし、まずは「一般媒介契約」で複数の会社の反応を見てみるという選択肢も有効です。複数の会社に競わせることで、より早く、良い条件で買い手が見つかることもあります。
【チェックポイント】
- 媒介契約の種類:
- それぞれの契約のメリット・デメリットを丁寧に説明してくれるか?
- いきなり専任媒介契約を強く勧めてこないか?
- 活動報告の頻度と内容:
- 「専任媒介契約なら、毎週●曜日にメールで報告します」など、具体的な報告方法を提示してくれるか?
- 報告内容に、内覧の反響や購入希望者の意見など、詳細な情報が含まれているか?
ご自身の状況や希望に合わせて、最適な媒介契約を選ぶことが重要です。
4. 「広告・販売戦略」に納得できるか
自宅を売るためには、多くの人の目に触れる必要があります。どのような広告媒体を使い、どのようなターゲット層にアピールするのか、その販売戦略も重要な判断材料です。
- インターネット広告:
- SUUMO、HOME’S、アットホームなど、主要な不動産ポータルサイトへの掲載は必須です。
- 自社ホームページやSNSを活用しているか?
- チラシ広告:
- ターゲットとなるエリアに、物件の魅力を伝えるチラシを配布しているか?
- オープンハウス:
- 週末などに内覧会を開催し、多くの人に直接見てもらう機会を設けてくれるか?
- 写真撮影:
- プロのカメラマンによる写真撮影や、ドローンでの空撮など、物件の魅力を最大限に引き出す工夫をしているか?
【チェックポイント】
- 具体的な広告プラン:
- 「こんな写真で、こんな文章を書いて、こんなポータルサイトに掲載します」など、具体的な提案をしてくれるか?
- 「リフォームした方が高く売れますよ」など、売却を成功させるためのアドバイスをくれるか?
不動産会社によって得意な販売手法は異なります。あなたの物件の魅力を最大限に引き出し、効果的にアピールしてくれる会社を選びましょう。
5. 「営業マンとしての質」を見抜く
ここまで述べてきたチェックポイントは、すべて「担当者」の質に帰結します。
私は25年間、多くの担当者と出会ってきましたが、やはり「この人にお願いしたい」と思える担当者には共通点があります。
それは、「顧客目線」で考え、行動してくれることです。
例えば、
- 「売れなくても大丈夫ですよ」
- 売却が長期化しても、プレッシャーをかけず、一緒に解決策を考えてくれる。
- 「ここを少し片付けるだけで、印象が大きく変わりますよ」
- 内覧時に良い印象を与えるための具体的なアドバイスをくれる。
- 「この書類は私が準備しますので、ご安心ください」
- 手続きの手間をできるだけ省いてくれる。
これらの小さな心遣いが、売主の不安を和らげ、信頼関係を築いていきます。
PR あなたの不動産いくらで売れる?まとめ:納得のいく売却のために
自宅売却は、専門的な知識や経験が必要な、人生の一大イベントです。
- 会社の「規模」ではなく「担当者」を見極める。
- 「査定価格」の根拠をしっかり確認する。
- 「媒介契約」の種類と内容を理解する。
- 「広告・販売戦略」に納得できるか。
- 「営業マンとしての質」を見抜く。
この5つのポイントを参考に、複数の不動産会社と話してみてください。そして、あなたの「不安」を「安心」に変えてくれる、最高のパートナーを見つけてください。
この記事が、あなたの自宅売却成功の一助となれば幸いです。
以上、コロコロでした!
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