「子どもも独立したし、この家は少し広すぎるかもしれない」
「庭や家の手入れがだんだん大変になってきた」
「元気なうちに家を売った方がいいのだろうか?」
70代になると、長年住んできた自宅をこれからどうするか考える機会が増えてきます。
しかし、
「70代になったら家を売るべき」
という単純な話ではありません。
今の家が暮らしやすく、維持管理にも問題がなければ、そのまま住み続けることも立派な選択です。
一方で、
・家が広すぎる
・階段の上り下りが負担になってきた
・庭の管理が大変
・外壁や屋根などの修繕費が気になる
・駅や病院から遠い
・子どもへ家を残すべきか迷っている
といった状況なら、一度これからの住まいについて考えてみてもよいでしょう。
私は不動産業界に28年以上携わり、不動産売買や住宅の現場を見てきました。
その経験からお伝えしたいのは、
家を売るかどうかは「年齢」だけで決めない
ということです。
大切なのは、
現在の家の価値。
今後の維持費。
これからの暮らし。
売却後の住まい。
家族への相続。
などを総合的に考えることです。
この記事では、70代で家を売るべきか迷っている方へ、後悔しないために確認したい7つのポイントを解説します。
売る。
住み続ける。
住み替える。
まだ決めない。
どの選択をする場合でも、まず現在の状況を整理するところから始めましょう。
- 70代だからといって急いで家を売る必要はない
- ポイント1|自宅の「現在価値」を確認する
- ポイント2|今後10年間の「維持費・修繕費」を考える
- 4コマ漫画|「まだ大丈夫」と思っていたけれど…
- 70代の家売却は「売るかどうか」より先に情報を集める
- ポイント3|これからの「生活動線」と家の管理負担を考える
- ポイント4|売却後に「どこで暮らすか」を先に考える
- ポイント5|「子どもへ家を残す」ことが本当に最善か話し合う
- 相続するか、生前に売却するかは「家族ごと」に答えが違う
- 70代で家を売るなら「価格」だけで不動産会社を選ばない
- 売ると決める前に「今の家の価値」を確認する
- ポイント6|売却の契約・手続きを家族と共有しておく
- ポイント7|売却を急がず複数の不動産会社を比較する
- 70代で家の売却を検討してもよい人
- 今の家に住み続けてもよい人
- 70代で家を売るときの7ステップ
- 70代の不動産売却チェックリスト
- まとめ|70代の家売却は「年齢」ではなく「これからの暮らし」で決める
- 売却を決める前に「現在価値」を家族で確認する
70代だからといって急いで家を売る必要はない

「高齢になると家が売りにくくなるのでは?」
「元気なうちに売った方がいいのでは?」
と心配する方もいるでしょう。
しかし、
70代だからという理由だけで急いで家を売却する必要はありません。
不動産の価値は、売主の年齢だけで決まるものではないからです。
土地。
建物。
立地。
築年数。
周辺環境。
市場状況。
などによって評価されます。
そのため、
「もう70代だから早く売らないと」
と焦る必要はありません。
ただし「何となく住み続ける」ことも一度考えてみる
急いで売る必要はありませんが、
反対に、
「ずっと住んできたから、このままでいい」
だけで決めるのもおすすめしません。
例えば、
2階をほとんど使っていない。
庭の手入れを業者へ頼むようになった。
給湯器の交換が近い。
外壁や屋根の修繕が必要。
固定資産税や光熱費が負担。
病院やスーパーへ行くのが大変。
という状況なら、
今後10年の暮らしを一度考えてみる価値があります。
重要なのは、
「売るべきか?」だけではなく、「この家に住み続けることが自分たちに合っているか?」
という視点です。
まず家族で「これから10年」を話してみる
家を売るかどうかを考える前に、
家族で次のようなことを話してみてください。
「10年後もこの家に住んでいたい?」
「階段や庭の管理は続けられそう?」
「病院や買い物は便利?」
「大きな修繕が必要になったらどうする?」
「この家を将来誰が引き継ぐ?」
答えがすぐ出なくても構いません。
まず、
これからの暮らしについて考えること
が大切です。
家を売るべきか迷っている方は、
も参考にしてください。
ポイント1|自宅の「現在価値」を確認する

70代で自宅をどうするか考えるとき、
最初に確認したいのが、
現在の家がいくらくらいなのか
です。
例えば、
「2,000万円くらいだと思っていた家が3,500万円だった」
という場合と、
「3,000万円くらいだと思っていたけれど2,000万円だった」
という場合では、その後の計画が変わります。
売却価格によって、
住み替え先。
老後資金。
賃貸へ移る選択。
子どもへの資産の残し方。
なども変わるからです。
購入価格では現在価値は分からない
30年前に3,000万円で購入した家だから、
現在も3,000万円くらい。
とは限りません。
建物は築年数が進んでいても、
土地価格が上昇している地域もあります。
反対に、
人口減少などによって需要が変わっている地域もあります。
現在価値は、
・土地価格
・築年数
・建物状態
・駅からの距離
・周辺環境
・道路条件
・地域の需要
などによって変わります。
そのため、
昔の購入価格ではなく、
今の市場でどのくらいなのか
を確認する必要があります。
査定したからといって売る必要はない
ここはとても重要です。
不動産会社へ査定を依頼したからといって、
必ず家を売る必要はありません。
例えば、
査定結果を確認して、
「この価格ならマンションへ住み替えられそう」
と判断することもできます。
反対に、
「この価格なら今は売らずに住み続けよう」
という判断でも構いません。
つまり査定は、
売るためだけではなく、売るかどうか判断するためにも利用できます。
ポイント2|今後10年間の「維持費・修繕費」を考える

自宅に住み続ける場合、
これから必要になる費用も確認しておきましょう。
戸建てなら、
・外壁
・屋根
・給湯器
・キッチン
・浴室
・トイレ
・エアコン
・配管
・庭や外構
などの修繕や交換が必要になることがあります。
マンションなら、
管理費。
修繕積立金。
駐車場代。
などの負担があります。
「住宅ローンが終わったから住居費ゼロ」ではない
住宅ローンを完済していると、
「もう家にお金はかからない」
と思うかもしれません。
しかし実際には、
固定資産税。
火災保険など。
修繕費。
設備交換。
維持管理。
などが必要です。
特に築年数の古い住宅では、
今後10年間で何を修繕する可能性があるのか、一度確認しておきましょう。
修繕して住むか、修繕前に売るか
例えば、
外壁。
屋根。
給湯器。
水回り。
などで数百万円規模の修繕が必要になりそうな場合、
「修繕して住み続ける」
のか、
「大きな修繕をする前に売却する」
のかを比較することもできます。
ただし、
「古いから売る前にリフォームしよう」
とすぐ決める必要はありません。
売却前に高額なリフォームをしても、その費用をそのまま売却価格へ上乗せできるとは限らないからです。
売却の可能性があるなら、
大規模なリフォームをする前に、
現状のままならいくらくらいで売れるのか
を確認しておくと判断しやすくなります。
4コマ漫画|「まだ大丈夫」と思っていたけれど…




70代の家売却は「売るかどうか」より先に情報を集める
70代で家を売るべきか迷ったら、
最初から、
「売る」
「売らない」
の二択にする必要はありません。
まず、
自宅の現在価値
今後必要になる維持費
これからの暮らし
を確認してください。
例えば、
現在の家にあと10年以上住みたい。
維持費も問題ない。
生活環境にも満足している。
という場合は、無理に売る必要はありません。
一方、
家が広すぎる。
維持管理が大変。
大きな修繕が近づいている。
駅や病院の近くへ移りたい。
という場合は、売却や住み替えを具体的に比較してみてもよいでしょう。
重要なのは、
年齢だけで判断しないこと。
そして、
自宅の価値を知らないまま判断しないこと
です。
ポイント3|これからの「生活動線」と家の管理負担を考える

70代で家を売るか住み続けるか考えるとき、
お金と同じくらい重要なのが、
これからも無理なく暮らせる家かどうか
です。
長年住み慣れた家でも、年齢や生活スタイルが変わると、
「以前は気にならなかったこと」
が負担になる場合があります。
例えば、
・寝室が2階にある
・洗濯物を持って階段を上り下りする
・玄関まで階段がある
・庭が広く手入れが大変
・掃除する部屋が多い
・スーパーや病院まで距離がある
・車がないと生活しにくい
などです。
今は問題なくても、
5年後、10年後も同じように暮らせるか
という視点で考えてみましょう。
使っていない部屋にも維持費はかかる
子どもが独立したあと、
4LDKや5LDKの戸建てに夫婦2人で暮らしているケースもあります。
例えば、
2階の子ども部屋はほとんど使っていない。
和室もほとんど使っていない。
庭も以前ほど利用しない。
それでも、
家全体の固定資産税や修繕費、維持管理は必要です。
「広い家だから悪い」ということではありません。
思い出のある家でゆったり暮らすことに価値を感じるなら、住み続ける選択でよいでしょう。
しかし、
使っていない部分を維持する負担の方が大きくなっていないか
は、一度考えてみる価値があります。
車を使わなくなった後の生活も考える
郊外の戸建て住宅では、
スーパー。
病院。
銀行。
駅。
などへ行くために車が必要な地域もあります。
今は問題なく運転できても、
将来車を使わなくなった場合、
生活が不便になる可能性があります。
そのため、
「今便利か」
だけでなく、
「車を使わなくても暮らせるか」
も確認してみましょう。
駅。
バス停。
スーパー。
病院。
役所。
などへの距離を考えると、将来の住み替えを検討する材料になります。
ポイント4|売却後に「どこで暮らすか」を先に考える

家を売却すると、
まとまったお金が入る可能性があります。
しかし、
家を売ったら住む場所が必要
です。
そのため、
「いくらで売れるか」
と同時に、
「売ったあと、どこで暮らすのか」
を考えてください。
例えば、
・駅近のマンションを購入する
・コンパクトな戸建てへ住み替える
・賃貸マンションへ移る
・子どもの近くへ引っ越す
・高齢者向け住宅を検討する
などがあります。
どれが正解というものではありません。
これからの暮らしに合った方法を選ぶことが大切です。
「家が売れた金額」ではなく「手取り額」で考える
例えば、
自宅が3,500万円で売れたとします。
「3,500万円あれば次の家を買える」
と思うかもしれません。
しかし実際には、
仲介手数料。
登記関係の費用。
引っ越し費用。
必要に応じた測量などの費用。
住宅ローンが残っていればその返済。
などを考慮する必要があります。
売却によって利益が出た場合には、税金の確認が必要になることもあります。
そのため、
売却価格=自由に使えるお金
とは考えないようにしましょう。
住み替え計画では、
売却後に実際いくら残りそうなのか
を確認することが重要です。
賃貸へ住み替える場合も長期的に考える
「家を売って賃貸マンションへ移れば管理が楽になる」
という選択肢もあります。
確かに、
庭。
外壁。
屋根。
などの維持管理負担は軽くなる可能性があります。
一方で、
毎月の家賃。
管理費など。
更新に伴う費用。
などが継続して必要になる場合があります。
また、物件によって入居条件も異なります。
そのため、
売却後20年程度暮らした場合に住居費がどのくらい必要になりそうか
という長期的な視点でも考えてください。
マンションへ住み替える場合も維持費を確認する
マンションなら、
階段。
庭。
外壁。
屋根。
などを自分だけで管理する負担は減る可能性があります。
しかし、
管理費。
修繕積立金。
駐車場代。
固定資産税。
などは必要です。
つまり、
戸建てを売ってマンションへ移れば住居費が必ず安くなる
とは限りません。
売却後の住居費まで比較して判断しましょう。
ポイント5|「子どもへ家を残す」ことが本当に最善か話し合う

70代で自宅の売却を考えたとき、
「この家は子どもに残したい」
と思う方もいるでしょう。
長年暮らしてきた家なら、思い入れがあるのは当然です。
しかし、
親が残したいと思っている家を、子どもも残したいと思っているとは限りません。
ここは一度、家族で話しておくことをおすすめします。
子どもがすでに家を持っているケース
例えば、
子どもが東京でマンションを購入している。
実家は地方にある。
というケースを考えてみます。
親としては、
「実家を残してあげたい」
と思っていても、
子どもは、
「東京から管理するのは難しい」
と思っているかもしれません。
誰も住まなくなれば、
空き家として、
固定資産税。
庭の管理。
建物の維持。
定期的な確認。
などが必要になる可能性があります。
「残すこと」と「負担を残すこと」は違う
家は大切な資産です。
しかし、
利用する予定がない不動産の場合、
維持管理が家族の負担になる可能性もあります。
例えば、
兄弟姉妹で相続する。
遠方に住んでいる。
家財が大量に残っている。
建物が老朽化している。
といった場合は、
相続後に、
「誰が管理する?」
「売る?」
「残す?」
と家族で話し合うことになる可能性があります。
だからこそ、
元気なうちに家族で自宅について話しておく
ことには意味があります。
子どもへ聞いてみる
難しく考えなくても構いません。
例えば、
「将来、この家に住むつもりはある?」
「家を残してほしい?」
「売却して現金で残した方がいい?」
などを話してみてください。
親が思っていた答えと違うこともあります。
重要なのは、
親だけで「子どものため」と決めないこと
です。
相続するか、生前に売却するかは「家族ごと」に答えが違う

自宅を、
そのまま子どもへ相続する。
生前に売却する。
どちらが必ず正しいということはありません。
例えば、
子どもが将来住みたい。
土地を利用する予定がある。
家族にとって思い入れが強い。
という場合は、残すことに意味があるでしょう。
一方、
誰も住む予定がない。
子どもが遠方に住んでいる。
維持管理が難しい。
建物の老朽化が進んでいる。
という場合は、
売却について家族で相談する価値があります。
税金だけで売却を決めない
相続や不動産売却には税金の問題も関係します。
ただし、
相続税。
譲渡所得税。
利用できる特例。
などは、個人の状況によって異なります。
そのため、
「生前に売れば税金が必ず安い」
「相続してから売れば必ず得」
とは一概に言えません。
具体的な税金については、税務署や税理士などの専門家へ確認してください。
この記事で重要なのは、
税金だけではなく、家族がその不動産を今後どうしたいのか
まで考えることです。
相続したあとに慌てて決めなくてもいいようにする
親が亡くなったあと、
子どもたちは、
葬儀。
相続手続き。
遺品整理。
各種名義変更。
など、さまざまなことをしなければならない場合があります。
そこへ、
「実家をどうする?」
という問題が加わります。
元気なうちに、
家を残す。
売却する。
まだ決めない。
という考えだけでも家族で共有しておけば、将来の判断材料になります。
相続した実家や空き家の売却については、
も参考にしてください。
70代で家を売るなら「価格」だけで不動産会社を選ばない

ここまで考えて、
「一度、自宅の価格を確認してみよう」
と思った場合、
注意してほしいことがあります。
それが、
一番高い査定額だけで不動産会社を選ばないこと
です。
例えば、
A社 2,800万円
B社 3,000万円
C社 3,500万円
という査定だったとします。
3,500万円のC社を選びたくなるかもしれません。
しかし、
査定価格は、
その価格で必ず売れるという保証ではありません。
確認したいのは、
「なぜ3,500万円なのですか?」
という査定根拠です。
70代の売却では担当者との相性も重要
家の売却では、
査定。
媒介契約。
内覧。
売買契約。
引き渡し。
など、さまざまな場面で担当者とやり取りします。
そのため、
・説明が分かりやすい
・質問にきちんと答える
・契約を急がせない
・デメリットも説明する
・家族にも説明してくれる
といった担当者を選ぶことが大切です。
「専門用語ばかりでよく分からないけれど任せよう」
ではなく、
自分が納得できるまで説明してくれる担当者
を選びましょう。
売ると決める前に「今の家の価値」を確認する

70代で家を売るべきか迷っているなら、
今すぐ売却を決める必要はありません。
まず、
現在の家がどのくらいの価値なのか
を確認してみましょう。
例えば、
思っていたより高ければ、
駅近マンションへの住み替え。
子どもの近くへの転居。
老後資金の確保。
など、新しい選択肢が見えてくるかもしれません。
反対に、
「この価格なら今は売らずに住み続けよう」
という判断でも構いません。
HOME4Uなら、複数の不動産会社へ査定を依頼して比較できます。
比較するときは、
一番高い査定額だけを見るのではなく、
・査定価格
・査定根拠
・販売方法
・想定売却期間
・担当者の説明
まで確認してください。
【HOME4Uで無料査定を比較する】
査定を依頼したからといって、必ず売却する必要はありません。
「売る」「住み続ける」を家族で考えるために現在価格を確認する
という使い方もできます。
ポイント6|売却の契約・手続きを家族と共有しておく

70代で家を売却する場合、
できれば家族にも、
「家を売却しようと考えている」
ということを伝えておきましょう。
もちろん、自分の所有する不動産であれば、基本的には所有者自身が判断することになります。
しかし、
長年暮らしてきた実家の場合、
子どもにも思い入れがあるかもしれません。
また、
売却後の住み替え。
引っ越し。
家財整理。
新しい住まい。
などで、家族の協力が必要になることもあります。
そのため、
売買契約の直前になって初めて伝えるのではなく、
検討段階から家族で情報を共有しておく
ことをおすすめします。
不動産会社からの説明も家族と一緒に聞く
不動産売却では、
査定価格。
媒介契約。
仲介手数料。
売買契約。
引き渡し。
税金。
など、普段あまり聞かない言葉が出てきます。
一度説明を聞いただけでは、
「よく分からなかった」
ということもあるでしょう。
その場合は、
無理に一人ですべて判断する必要はありません。
可能であれば、
子どもなど信頼できる家族と一緒に説明を聞く方法もあります。
例えば、
「なぜこの査定価格なのですか?」
「売却に必要な費用はいくらですか?」
「いつまでに売れる想定ですか?」
「売れなかった場合はどうしますか?」
といったことを家族と一緒に確認すれば、判断しやすくなります。
分からないまま書類へ署名しない
これは年齢に関係なく重要です。
不動産売却では、
媒介契約書。
売買契約書。
重要事項に関する書類。
など、さまざまな書類を確認することになります。
分からない項目があれば、
その場で担当者へ質問してください。
「皆さんこの条件です」
「普通はこうします」
と言われても、
内容を理解できなければ説明してもらいましょう。
特に、
売却価格。
手付金。
引き渡し日。
契約解除に関する条件。
設備の扱い。
残置物。
費用負担。
などは確認しておきたいポイントです。
ポイント7|売却を急がず複数の不動産会社を比較する

70代の不動産売却で最後にお伝えしたいのが、
最初に相談した1社だけですぐ決めないこと
です。
例えば、
近所の不動産会社。
以前付き合いがあった会社。
知人から紹介された会社。
などへ相談することもあるでしょう。
信頼できる会社なら有力な候補です。
しかし、大切な自宅を売却するのであれば、
他社の意見も確認してから決めても遅くありません。
不動産会社によって査定も提案も違う
同じ家を査定しても、
不動産会社によって、
査定価格。
査定根拠。
販売方法。
得意な地域。
得意な物件。
想定売却期間。
が違う場合があります。
例えば、
A社
「3,000万円前後で3か月程度を想定します」
B社
「3,180万円から販売して反響を確認しましょう」
C社
「早期売却なら買取も比較できます」
というように、提案が違うことがあります。
この違いを見ることで、
自分たちに合った売却方法
を判断しやすくなります。
「一番高い査定」ではなく「一番納得できる説明」
3社へ査定を依頼して、
A社 2,800万円
B社 3,000万円
C社 3,500万円
だった場合、
C社を選びたくなるかもしれません。
しかし、査定額は売却を保証する価格ではありません。
そこで、
「なぜこの価格なのですか?」
と確認してください。
周辺の成約事例。
土地価格。
築年数。
建物状態。
購入希望者の動向。
などをもとに具体的に説明できるか確認します。
選ぶ基準は、
一番高い査定額
ではなく、
一番納得できる説明をしてくれる会社
と考えるとよいでしょう。
70代で家の売却を検討してもよい人

次のような状況がいくつか当てはまる場合は、一度売却した場合の条件を調べてみてもよいでしょう。
・子どもが独立して家が広すぎる
・2階をほとんど使っていない
・庭の管理が負担になってきた
・大きな修繕が近づいている
・固定資産税や維持費が負担
・駅や病院から遠い
・車がないと生活しにくい
・子どもが実家を相続する予定がない
・将来、駅近マンションなどへ住み替えたい
・自宅を老後資金として活用したい
一つ当てはまったからといって、
必ず売るべきという意味ではありません。
複数の条件が重なっているなら、
「今売った場合どうなるのか」
を調べてみる価値があるということです。
今の家に住み続けてもよい人

反対に、
次のような方は急いで売却する必要はないかもしれません。
・今の家で長く暮らしたい
・家の広さが負担になっていない
・階段などの生活動線に問題がない
・庭や建物を無理なく管理できる
・修繕費を準備できている
・駅や病院などへのアクセスに問題がない
・子どもが将来家を利用する予定がある
・住み替えたい場所が特にない
・現在の生活に満足している
こうした場合は、
「今は売らない」
という選択も十分考えられます。
ただし、
今後状況が変わる可能性はあります。
そのため、自宅の現在価値や今後必要になる修繕費などは、定期的に確認しておくと判断しやすくなります。
70代で家を売るときの7ステップ

実際に売却を考え始めた場合は、次の順番で進めると整理しやすくなります。
STEP1|家族でこれからの暮らしを話す
まず、
今の家に住み続けたいのか。
住み替えたいのか。
家族で話します。
「売るかどうか」より、
これからどんな暮らしをしたいのか
を先に考えてください。
STEP2|自宅の現在価値を確認する
次に、
現在の家がいくらくらいなのか確認します。
売却を決める前でも構いません。
査定結果を見てから、
売る。
住み続ける。
を判断できます。
STEP3|維持費と修繕費を確認する
今後10年間住み続けた場合、
どんな費用が必要になりそうか確認します。
外壁。
屋根。
給湯器。
水回り。
庭。
などもチェックします。
STEP4|売却後の住まいを考える
家を売ったあと、
どこで暮らすのか考えます。
マンション購入。
小さな戸建て。
賃貸。
子どもの近く。
など、複数の選択肢を比較してください。
STEP5|売却後の手取り額を確認する
査定価格だけでなく、
住宅ローンが残っていれば残高。
売却に必要な費用。
住み替え費用。
なども考えます。
重要なのは、
いくらで売れるかではなく、売ったあといくら残るか
です。
STEP6|複数の不動産会社を比較する
査定価格だけでなく、
査定根拠。
販売方法。
想定売却期間。
担当者。
を比較します。
STEP7|納得してから売却を決める
すべて確認した結果、
「やはり今は売らない」
となっても構いません。
反対に、
「今なら住み替えできそう」
と思えば、具体的な売却へ進みます。
査定したから売るのではなく、情報を確認したうえで自分たちで決める。
これが重要です。
70代の不動産売却チェックリスト

売却を決める前に、次の項目を確認してみてください。
□ 自宅の現在価値を確認した
□ 今後10年間の暮らしを考えた
□ 家の管理が負担になっていないか考えた
□ 修繕費・維持費を確認した
□ 売却後に住む場所を考えた
□ 売却後の手取り額を確認した
□ 子どもと実家について話した
□ 子どもが将来この家を利用するか確認した
□ 1社だけで売却を決めていない
□ 査定価格の根拠を確認した
□ 担当者の説明を理解できた
□ 契約内容を確認した
□ 売る理由を自分で説明できる
□ 売らない選択肢も比較した
分からない項目が多ければ、
まだ売却を決める必要はありません。
まず情報を集めましょう。
まとめ|70代の家売却は「年齢」ではなく「これからの暮らし」で決める

70代になると、
「元気なうちに家を売った方がいい」
「家は子どもへ残した方がいい」
など、さまざまな意見を聞くかもしれません。
しかし、
すべての人に共通する正解はありません。
今回紹介した7つのポイントを振り返ります。
ポイント1|自宅の現在価値を確認する
ポイント2|今後10年間の維持費・修繕費を考える
ポイント3|生活動線と家の管理負担を考える
ポイント4|売却後にどこで暮らすか考える
ポイント5|子どもへの相続について話し合う
ポイント6|売却の契約・手続きを家族と共有する
ポイント7|売却を急がず複数の不動産会社を比較する
大切なのは、
70代だから売ることではありません。
今の家が、
これからの暮らしに合っているのか。
維持管理を続けられるのか。
売却すればどんな生活ができるのか。
子どもはこの家をどう考えているのか。
こうしたことを確認したうえで、
売る。
住み続ける。
まだ決めない。
を選んでください。
そして、その判断材料の一つになるのが、
自宅の現在価値
です。
売却を決める前に「現在価値」を家族で確認する
70代で家を売るべきか迷っているなら、
今すぐ不動産会社と契約する必要はありません。
まず、
今の家がいくらくらいなのか
を確認するところから始めましょう。
HOME4Uなら、複数の不動産会社へ査定を依頼して比較できます。
比較するときは、
一番高い査定額だけで会社を選ばないこと
が大切です。
確認するのは、
査定価格。
査定根拠。
販売方法。
想定売却期間。
担当者の説明。
です。
【HOME4Uで無料査定を比較する】
あなたの不動産いくらで売れる?![]()
![]()
査定結果を家族で見ながら、
「この価格なら住み替えようか」
「今はまだこの家に住もう」
と話し合っても構いません。
査定は、売却を決めるためだけではなく、売らないと決めるための判断材料にもなります。
売却すると決めた場合は、
家を売るかどうか、もう少し基本から考えたい場合は、
相続や空き家について家族で考えたい場合は、
もあわせてご覧ください。





コメント